平成17年2月議会 健康福祉委員会 自民党 筒井 タカヤ議員

(筒井議員)

 音楽療法について質問します。音楽療法とは、「高齢者や障害者の健康回復の手助けを行うために、音楽鑑賞や歌唱、器楽演奏などを行うことにより、心身をリラックスさせ、感情などに刺激を与える療法」であると理解しております。

 高齢化の進行や、障害者の重度化が進む中で、こうした音楽療法を普及させていくことは重要なことではないかと思うのであります。以下、4点だけ。

 1、音楽療法に携わるための資格として「音楽療法士」の資格があるが、これは誰が認定し、どのくらいの有資格者がおみえになるのか。

 2点目、県内の医療機関や社会福祉施設などで、音楽療法がどのくらい行われているのか、県は承知しておられる範囲内でお答えください。

 3番目、そうした医療機関や社会福祉施設などにおいて、音楽療法を行うことによってどのような効果が出ていると思われるのか。

 4つ目、音楽療法が将来的に国家資格となり、医療保険などの適用になるためには、その効果についての科学的な評価が必要であろうと思いますが、その点はどうか。

 最後に、音楽療法について、県としてもしっかりと情報収集を行って、適切に対応されるよう要望いたします。

 

(障害福祉課主幹)

 第1点目の、音楽療法士の資格でございますが、誰が認定し、どれくらいの有資格者がおみえになるのかということでございます。

音楽療法に関する国家資格は、現在のところございませんが、音楽療法士の資格認定につきましては、任意団体である「日本音楽療法学会」が資格認定を行っております。  

この学会で認定された音楽療法士は全国で1,063名と伺っております。このうち、愛知県内の方は、60名と伺っております。

 2点目の、県内の施設で、音楽療法がどのくらい行われているのか、県は承知しているのかということでございますが、現在、県内には「愛知県音楽療法研究会」など7つの民間の研究会等が組織されておりまして、医療機関や福祉施設での音楽療法の実践、講習会の開催などの活動に取り組んでおられます。

若干古い資料となりますが、県が13年2月に県内の障害者施設、特別養護老人ホーム、さらに精神病院に対しまして、音楽療法の実施状況を調査したところでは、対象となった216施設のうち約4分の1に当たります52施設におきまして音楽療法を実施しているという回答がございました。

 3点目でございますが、どのような効果が出ているかということでございますが、 音楽療法を実施している医療機関、社会福祉施設からは、音楽療法を行うことによりまして、「表情が明るく豊かになり、身体がリラックスしてきた」とか、「心理的安定度が増してきた」、さらに「自立性、協調性の改善が見られた」、こういう効果があったと聞いております。

4点目でございますが、科学的な評価が必要であるんじゃないかということでございますが、ご指摘のとおり、音楽療法士が、今後、国家的な資格となるためには、その専門性、効果について、科学的な評価が確立されることが必要でございます。

この点につきましては、現段階において、国の厚生科学研究等によりまして、音楽療法の臨床的意義やその効用等に関し、国レベルの研究が行われているところと聞いております。

 さらに、「日本音楽療法学会」の目的にも、「疾病と健康に関わる音楽の機能と役割について、学際的に研究していくこと」が掲げられておりまして、こうした研究の成果を見てまいる必要があると考えております。

 

(筒井議員)

 平成13年度の資料で4分の1の施設、52施設が音楽療法的なものをやっておられるということを聞いて、びっくりしたわけでございますが、県の音楽療法についての関心のなさが、平成17年度になるわけですから、是非、再度調査していただいて、音楽療法の効能を語られたわけですけど、そういったものの把握に努めるとともに、県でもがんセンター等を持っているわけだが、そういうものでの導入も、機を見て、前とちょっと変わったなという、優しさというのか、そういったものが出てくるようにお願いしたい。病院事業庁になったら、あれも切るこれも切ると言われそうな時に、こういったものも含めてやっていくんだという姿勢にも取り組んでいただきたいと要望いたしますが、病院事業庁どうなんでしょうか。

 

(病院事業庁次長)

 何もかも切ると、こんなことではなく、当然に先ほど説明の中でもお話しましたように、「安全安心で良質な医療」というのが当事業庁のモットーでございますので、音楽療法が即、県立病院に取り入れることが可能かどうかということも踏まえまして、研究をしていきたいと思います。