
ガンセンターについて、お伺いします。
私は、愛知県のがんセンターは、我が国の最高で最先端の治療を行ってくれている
病院であると、これまでも誇りに思っておりました。
事実、平成16年12月の「 日経新聞記事 」にもありますように、がん治療病院として、
実力全国1位と最高の評価も頂いている病院であります。
こうした中で、今会議の我が党の 久保田議員の一般質問で、
前立腺がんにおいて、小線源治療法 「 ブラキ・セラピー 」 という治療法が、
がんセンターでは行われていなかったということをお聞きしました。
後遺症が少ない優れた治療法と受け止めましたが、がんセンターにおける
前立腺がん治療の現状と今後について、若干のご質問をさせて頂きたいと存じます。
庁長のご答弁では、がんセンターの前立腺がん治療は、
●外科的治療法
●放射線治療法
●ホルモン療法を組み合わせる方法で実施され、
治療成績は、5年生存率で、ほぼ 100% であると答弁されておりました。
50代以上の男性にとっては、大変に関係の深いがんであります。
また、今後ますます増加することが予測されているがんでもあります。
そこで、
ます、前立腺がんの治療法でありますが、一般質問で話題とされました、
「 ブラキ・セラピー 」 この治療法について、確認の意味で、具体的にどういうものか
ご説明を頂きたいと存じます。

○ ブラキ・セラピーは、小線源治療といわれるもので、
○ 前立腺がんを開腹手術や摘出などをせずに、放射線を密封した小さなカプセルを
前立腺全体に埋め込んで、内部から放射線を照射し、がん細胞を駆逐していく
治療法であります。
○ 患者さんへの放射線量が少なく、高齢者にも適応可能で、治療日数が2泊3日程度で
済み、患者さんへの身体的負担も少ないことで最近話題の治療法でございます。
○ 我が国では、昨年7月に保険適用となったばかりの新しい治療法でございまして、
比較的初期の、他に移転のない前立腺がんが、その適応対象とされています。
この小線源治療法ですが、今ご説明のありましたような初期レベルの前立腺がんの
患者さんに適応があるということですが、そのような前立腺がんの患者さんは、
ガンセンターでは、どの程度いるのでしょうか。

○ がんセンターにおける平成15年度の前立腺がんの80例の中で、
○ この治療法での治療も可能な患者様は、約10例程と見込まれております。

この治療法は、今がんセンターではやられていないそうだが、なぜか。
また、今後実施すると理解してよろしいか。
併せて、実施する為にはどのような条件整備をする必要があるのか。
採算性はどうか、お伺い致します。

○ がんセンターでは、これまで3つの治療法で5年生存率が、ほぼ100%近い
成果を上げております。
○ しかし、患者様が治療法を選択する今日、患者様のニーズもあり、
実施する方向で検討を進めております。
○ この治療法の実施には、放射線器械の整備が必要となります。
○ 採算性は、現段階での試算では採れませんが、がんの基幹病院として、
患者様のニーズをふまえ、治療法の選択肢の1つとして、検討してみたいと
考えております。

それでは、この治療を開始する為には、器械整備から人的な体制の準備なども
必要と思われますが、いつ頃からこの治療が行われるようになるのか、
お伺いしておきます。

○ 放射線器械の使用にかかる国への許可申請手続きなどの所要の準備に、
概ね9ヶ月程、必要と見込まれます。
○ しかし、他の放射線器械との兼ね合いもありますことから、がんセンターと
しっかりと話し合いを行っていきたいと考えております。

次に、放射線器械でもあり、患者のみならず、使用する医師を含めて
被爆は心配ないのか。

○ がんセンターは、現在でも、舌がん・咽頭がんに小線源治療を実施して
おりますことから、
○ 小線源治療の為の治療室とベットを備えており、施設的にも問題ありませんし、
治療器械を整備することより、この器械を通して小線源の埋め込み術を行います
ことから、職員への被爆の心配はありません。

1年以上になくなった場合、放射線が消滅しきらないと思われるが、
医療機関としては、どう対処するのか。

○ 平成15年7月15日付けで、。厚生労働省から示されました通知によりますと
あらかじめ、患者・家族と医療機関とで住所・連絡先など、必要な取り決めを行うよう
義務付けられているところでありまして、
○ 万一、そうした事態になった場合には、家族からの届けを受けて、医療機関が
放射線カプセルを回収するような手だてを講じることになるものであります。
○ いずれにしても、治療を行います場合は、患者様とご家族様への
インフォームドコンセントに努めることが、必要であると考えております。

また、器械の進歩は日進月歩であり、聞くところによりますと今、
販売されているものよりも、さらに放射線被爆の少ない治療器械も開発されつつ
あるようでありますので、導入に当たっては、最新のものを導入されるべきだと
思うが、どうか。

○ 器械導入に当たりましては、常に、最新の情報に基づき、必要とされる
機能を備えたものを選定することが基本でありますが、
○ 特に、放射線被爆はその際、重視すべき指標でございますので、十分調査して、
対応して参りたいと考えております。

最後に、職員の面からお伺いをしておきたいと存じます。
前立腺がんの治療を担当するのは、泌尿器科と思いますが、現在泌尿器科の
患者はどの程度いらっしゃるんでしょうか。
私の知るところでは、泌尿器科の医師は、2名で現状でも外来や入院患者の
診療義務・手術など大変忙しいとお見受け致しますが、そのうえに
この新たな治療法を導入するというのですから、このスタッフ体制でやって
いけるのか心配を致す訳です。
充実する考えはないか、県のお考えを伺います。

○ 泌尿器科の患者数について、でございます。
○ 泌尿器科における患者数でございますが、15年度の実績では、1日あたり
入院患者は15人・外来患者は、27人となっております。
○ また、泌尿器科の医師は、お示しの通り2名でありますが、この小線治療法の
適応は、年間10例程と見込まれますが、泌尿器科の医師と放射線科の医師、
放射線技師等により行われますので、現在の体制の中で実施できるよう、準備を
進めたいと存じておりますが、
○ 今後につきましては、泌尿器科全体の患者の動向を見て考えていきたいと
思っております。
2004年12月 「
健康福祉委員会記録」
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