平成16年9月議会      
   
 

健康福祉常任委員会

 
 
  PET-CT について伺う






 先般、自由民主党の地域医療推進議員連盟総会を開いたが、そこでがんセンター総長から

がん医療の現状について、説明を受けた。

 それによると、がんは、現在、死亡原因の第一位であるが、今後さらに、増加の一途をだどり

2020年には、がんの死亡が全体の50%になるという。

 そうした中、がんの早期発見は勿論のこと、治療効果の判定や再発の有無の確認に大変な

威力を発揮する PET-CT は、がん医療のメッカを自認する本県がんセンターにはなくては

ならないものと考える。

 そこで、改めて PET-CT の必要性を病院事業庁はどのように考えているのか伺う。




PETは、その特徴として、

・5mm程度の小さな腫瘍の検出が可能で、腫瘍の正確な位置が把握できること。

・全身検査が苦痛を伴わずにできること等がある。

従って、委員ご指摘のとおり、

・がんの早期発見のための、がん検診に有効であり

・治療後の治療効果の判定や、再発の有無の確認に有用な装置であるものと確認している。

そうしたことから、民間においては、保険適用を受けない検診を中心に、近年 PET を

導入する機関が増えている。

 PET-CT は、その、 PET に CT を複合させた、新しい検査・診断装置である。

 本県としては、そうした有用な機器であると認識しつつ、高額な機器でもあり、これまでの

経緯 ・ 経過を踏まえながら、導入のメリット ・ デメリット・地域連携 ・ 新たな問題点などについて

検討を続けているところである。


<参考>

@運営収支試算

   収入  102,900 千円  ―   支出  210,420 千円  =  差引 △ 107,520 千円

A建設費

   427,000 千円 (別に薬剤製造装置整備費 11億円)







 次に、平成16年の6月のこの、委員会において、がんセンター医師の間に PET 導入に

対する意見の相違がある旨の答弁がなされている。

 意見調整の結果と、がんセンターへの導入について、どの様になったのか、

導入に問題があるとすれば、それは何かについて伺う。






 がんセンター医師の意見調整の結果等については、

 医師は、まず全員が、最高の医療を実施したい。  その為に、必要な機器はできれば

導入して欲しいという気持ちを持っております。

 しかし、一方で、がんセンターの専門医から、 PET-CT の導入について問題点も

指摘されております。

 それは、

@ PET 装置については、本年8月、 PET 検査に伴う患者や医療従事者の放射線被爆からの

防止対策が強化され、これまで検討してきた院内の設備改修による設備では、物理的に

対応できない可能性が出てきたこと。

A また、検査薬剤は、放射線を発する特殊なもので、その寿命が110分と大変短いことから、

これまでに、 PET を導入した病院は、その病院の中で、薬剤を自ら製造しておりますが、

これには、多額な経費と人的体制が必要なこと。

B また、この検査薬剤は、早ければ来年春ごろから、商業ベースで供給が開始されると聞いて

おり、この方向での検討を進めてきましたが、安定的な供給が確保されるかどうか不安なこと。

 また、購入価格についても未定であること。

C 更には、 PET-CT は昨年末に認可された新しい装置であり、まだまだ解像度や感度の

向上、検査時間の短縮が見込まれる発展途上の装置であること。

 等の意見もあり、これらを踏まえ、更なる検討が必要だと考えております。






 私自身が6月の委員会以降、いろいろと勉強した。

確かに検査薬剤の安定確保には、心配がある事も判明しました。

がんセンターで、 PET 専用の建物を作って製造するには、多額の金がかかる。

 そこで、提案がある。

がんセンターの隣接地に、現在、名古屋市所有の市営住宅東岳荘の跡地がある。

ここに、 PET によって、 PET センターを建設し、民間が運営するようにして、

がんセンターが優先的に使用するば、双方にとって大きなメリットがあると思う。

@ 東岳荘の跡地問題のその後の進展状況と

A PET による PET センターの私の提案について、ご意見をお聞かせ願いたい。






 @ 東岳荘の跡地の現状に付いては、

 現在、県総務部と名古屋市の間で土地交換の話が進められている。

元々この件は、名古屋市から、名古屋市が行っている 「千種台ふれあいタウン整備事業 」

地内にある、県職員住宅用地とがんセンター隣接地にある市営東岳荘用地の交換を

したいと県に申し入れがあったもので、市の意向は、平成17年度に交換したいというように

聞いている。

 私どもとしては、がんセンター正面に位置する隣接地でもあり、当面は不足ぎみ

駐車場用地等に活用できるのではいか、また将来的にもがんセンターの医療・研究等に

有用な敷地であろうと、関心を持ってその成り行きを見守っているところです。

 ( 東岳荘の跡地 約4,844u   ?   県職員田代第二住宅 約9,276u )


 A 次に PET による PET センターについては、

 PET ということであれば、県の財政負担が伴わないことや、公募等によって選定された

PET 事業者である医療法人が運営することになり、民間との連携・相互補完が図られ、

がんセンターとしても、得るところがあると考えられ、病院事業庁にとって示唆に富んだ

方法ではないかと思う。

 ただ、現時点では、がんセンターに建設できるだけの用地がないことから、これから

進めていく、名古屋市と県の土地交換によって、東岳荘の跡地が県有地となれば、

より具体的な検討ができるものと思う。






 土地が入手できてから、腰を上げていては遅い。

今から準備を進め、入手と同時に施設建設に着手する必要があると思うがどうか。






 検討することはもちろん可能であり、検討するが、民間事業者を公募するような

直接的な業務への着手は、用地を入手した後にならざるを得ない。

 また、施設は、公募者の中から審査し、決定した医療法人が建設することになると

考えます。

 いずれにしても、十分に検討した上で、この方法が良いということになれば、

事前にできる準備はしていくことになります。


<大阪府の公募の例>

 成人病センター敷地の一部 ( 750u ) を医療法人に貸与することとし、

PET 検診センターの建設・管理運営を行う医療法人を公募した。


@ 条件

 ・ PET 2台以上を整備すること。

 ・ PET 検診について、成人病センターと共同利用が図れること。

A スケジュール

 6月1日        募集要項配布

 6月24日〜30日   応募登録申込受付

 7月26日〜30日   事業提案書類受付

 8月上〜9月上    審査

 9月           事業主体予定者の決定

              基本協定の締結

              土地賃借契約・共同利用契約の締結( H17年度中開業目標 )




                               2004年9月28日「 健康福祉委員会記録」

 
 
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