健康福祉委員会記録     
   
 

がん撲滅に全力投球

 
 
   






 これまで健康福祉委員会に所属して、委員会のあり方、運営の推移を見てきた。

今年から、外山病院事業庁長を得たことは素晴らしいことであり、庁長の方針についても

識見のある方だと感服している。  しかし、病院の経営の合理化についてはいいが、

命を守る考え方については、本当に大丈夫なのか不安を感じる。

 病院の改善すべき点は多々あるが、患者の命の重さに対する考え方については、

今まで以上に配慮してもらいたい。

 がんセンターについては、その入口付近に名古屋市市営住宅の東岳荘が撤去された

跡地が約1,100坪もある。  将来のがんセンターのあり方として、その用地はなんとしても

確保すべきではないか。  次の世代の為にも、その用地を確保して、がんの研究に

取り組んで欲しいと願っている。  

 そして、確保すべき時は、財政当局に何の遠慮もせず、堂々と主張して欲しい。

我々も応援していくので、その決意を述べて欲しい。

 また、がんセンターは、研究と治療の二輪立てを守ってきた。  そして、医師の育成、

設備の充実、医療機器の改善に取り組んで来た。  更に、CTやMRIなど、がんの早期発見

の機器が開発される度に、どこよりも早く、保険適用の有無に関わらず、導入してきたのである。

 それは、景気が右肩上がりの背景があったからかもしれないが、がんセンターだけは

そういうものでありたいという気概があったからである。  これまでの議論では、PET-CT

導入についても導入すべき方向で取り組んでいくとの事であった為、私はこれを見守っていた。

 しかし、病院事業庁となったからには、医師にも合理性が求められ、人員増加が見込めず、

費用面も含めて、その導入に少しブレーキがかかった感じは否めない。



 私は、がんセンターにおいても、PET-CT という最新鋭の機器を設置して欲しいと思う。

患者の立場に立って見れば、がんの権威であるがんセンター病院で検査して、不明な点が

あり、民間の病院を紹介されることがあると一抹の不安を覚える。  

 医師の間でも最新鋭の機器がないと不安を感じている者もいるようである。

このようなことを考えると、がんセンターは躊躇しているのではないかと感じてならない。

 せっかく、PET-CT を導入の方向で検討してきたのに、病院事業庁ができたから

ブレーキがかかるようであってはいけない。  病院では、この他にも導入を必要とする

医療機器があるようであるが、検討していくべきである。  ましてや新しい土地を確保したなら

将来を見据えた最新鋭の機器の導入についても、積極的に検討していく気持ちが大切である。

 何の為に病院事業庁をつくったのか。   命の代償として過分なる投資かもしれないが、

PET-CT を導入してもいいのではないかと思うが、どのように考えているか。





 病院事業庁の立場としては、県民が元気で安心して暮らせるよう、良質な医療を提供していき、

なおかつ経営の健全化も図っていきたいと考えている。   自らの糧を自らで得る。

 そして、前例主義を排して、ベンチャー精神で新たに挑戦することを信念として、今後の

運営をしていきたいと考えている。

 名古屋市の市営住宅、東岳荘の跡地については、名古屋市から東岳荘と総務部が所管して

いる職員住宅の用地を平成17年度に交換したいと申し入れがあるため、総務部と名古屋市で

協議しているところである。  病院事業庁としては、経営改善に職員一丸となって取り組んで

いることや、現在の財務状況から、土地を取得できる状況にはない。  

 しかし、東岳荘の跡地はがんセンターのほぼ正面にいちしており、外来者の駐車場に不便を

かけていることから、名古屋市と用地が交換された際には、この用地を借用して駐車場に

利用して行きたいと考えており、その推移を見守っているじょうきょうである。


 次にPET-CT の導入についてであるが、県立病院の目指す医療は患者の目線に立って、

安心・安全で室の高い医療を提供することにあると考えている。  このことにより

患者の信頼と評価をえるということであり、この為に病院の人的・機能的態制を整えている

ところである。  しかし、医療の進歩は日進月歩で目覚しく、これに対応するために、先進的で

かつ高度な医療機器を全てにわたって導入するこおてゃ、事実上難しいものがある。

 県民の命を守る為に必要であるということは認識しているが、診断・治療機器の整備に

あたっては、時には民間や地域における協力・連携によって、医療資源の効率的な活用があっても

いいのではないかと考えている。  ただ、この様な場合にあっても、患者に対しては十分説明

しなければならないと思う。  これまでPET-CT の導入については、前向きに検討してきたが、

がんセンターの医師の間で導入に対する意見の違いが判明してきたので、その意見統一を図る

必要があるため、現在はその調整をしているのが、実情である。

 できるだけ早く、意見調整をして結論をだしていきたい。






 がんセンター入口の市営住宅東岳荘の跡地については、がんセンターには必要不可欠である

旨の意見をいよいよ表明できる段階にきたと思う。  これまでがんセンターではこの用地を

必要としていたが、健康福祉部においては、財政当局に対する遠慮があった。

 しかし、現在では、はっきりと協力に財務当局に主張して欲しい。   確かに財政状況も

考えなければならないが、あの土地が他に渡ってしまったら、二度と手に入れられないものである。

 全力を挙げて堂々と主張し、行動してもらいたい。



 PET-CT については、当健康福祉委員にもあまり知られていないようである。

いろいろな資料があると思うので、議論を深める意味においても、各委員に提出するよう要望する。

 がんセンターでは、がんの再発防止治療において、がんの主要マーカーはかりを計り、

頼っている傾向がある。   血液検査で安心していたところ、病状が相当進んでいる事例も

随分あるようだ。   このような時、医師としては民間施設を紹介するが、PET-CT を自分達の

ところに設置しておけばと思う。   がんは最初に発見された時よりも再発した時の方が

ショックが大きいという話しをよく聞く。   PET-CT は再発予防に関して従来にはない優れた

機器であるという相当数の事例があるので、真剣に導入を考えていくべきだと思う。

 また、医師からは是非導入して欲しいというのが、基本的な考えであるので、意思を統一

して欲しい。   なお、PET-CT の導入に際しては、医師や技師を増やさずに行っても無理である。

必要な医師や専門の技師を揃えないと、最新鋭の医療機器は扱えないと思う。

 このような真剣な議論を経て憂いのないようにしていきたい。 


 私達もフォローする。  この議論がもっと前向きに深まることを要望する。

 

 

                                  2004年6月22日「 健康福祉委員会記録」

 
 
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