健康福祉委員会(平成18315日開催)【抜粋】

 

【筒井委員】 

がんセンター中央病院で診察を受けていますと再診の患者は予約制をとっているにもかかわらず、午後になっても多くの患者が待合室などにおられるのはなぜか。

 

【経営課長】

 がんセンター中央病院の外来患者様の状況について5年前の平成12年度と平成16年度を比較すると、平成12年度の外来延べ患者様は131,897人、年間の新規外来患者様は5,489人であった。

 これに対し、平成16年度の外来延べ患者は1.11倍の146,797人、年間の新規外来患者は1.57倍の8,622人となっており、新規の外来患者様で多くの増加があった。

 午後になりましても、まだ多くの外来患者がお見えになるのは、増加している新規の外来患者は、がんという疾病に対する不安や恐怖を抱えて診察を受けられるわけであり、こうした患者への説明や診察に予定を上回る長時間がかかり、午後になっても多くの患者にお待ちいただいている状況があるという事で御理解いただきたい。

 

【筒井委員】 

新規の外来患者が5年間の間に約1.5倍になったということであり、がんセンター中央病院で治療を受けることができる患者が増加することは大変喜ばしいことであるが、医師等の医療従事者の負担も増加しているのではないかとの心配もある。 

入院患者の在院日数の短縮により、外来での診断・治療が増加していくものと想像されるが、その対応策はあるのか伺う。

 

【経営課長】

 外来患者様増加要因の一つである、外来における化学療法の増加に対応するため、平成17年度予算で処置ベッドを9床増やして29床とし、職員も薬剤師1名、看護師2名を増員した、外来化学療法センターを整備しまして、平成1712月5日にオープンいたしましたところである。

 また、18年度は、試行的に外来の一部にクラーク制度を導入し、医師や看護師の事務的負担を軽減するなど、外来部門のより円滑な運用を図っていきたいと考えている。

 

 

 

 

 

 

 

【筒井委員】 

増加していく外来患者を考えると現在の外来病棟では、限界が来ていると思う。これからの推移を見るとがんセンターの責任者等とも何回も協議していますが、外来病棟の増設は彼ら自身も真剣に考えていることを肌で感じている。 

そういったことから病棟の増設は、今から検討しなければいけないと思う。その時期が来てからでは遅すぎるので、長期の見通しを持って進めてもらうよう、これについては強く病院事業庁に要望しておく。これは次回からの課題として私も取り組んでいきたい。 

次に、新しい放射線装置の導入に関して伺う。3月4日の朝日新聞によると名古屋市は北区に整備する「クオリティライフ城北」内の西部医療センター中央病院に「重粒子線や陽子線の導入を検討する。」とのことである。これらの装置の導入をどのように検討しているのか伺う。

 

【経営課長】

 重粒子線治療装置については約200億円、陽子線治療装置については約70億円と多額の整備費がかかる。

 その運営費についても多額になること、また、さらには患者様の自己負担額が約300万円と高額になることから、現状では愛知県がんセンターに導入することは難しいものと考えている。

 

【筒井委員】

兵庫県にこういった施設があるのに大県である愛知県になぜないのかという患者の声を聞くことがある。 

私自身が兵庫県に視察に行った時に「まだやっていないのか」と言われたことがある。確かに費用はかかるのはわかるが、東京にあって、関西にあって、まさにエアポケットになっている。 

金がいるというだけでなく、自分達は日本一のがんの治療をしているがんセンターだと言う構えで、県全体で真剣に取組むべきという事は忘れてはいけない。 

先ほどの中央病院の外来病棟と同じように、重要な課題だと思う。我々も一生懸命応援してエールを送るので、そういう心積もりで回答してもらいたい。 

次に、既設の例からすると重粒子線装置で約1万平方メートル、陽子線装置では約3,000平方メートルの敷地が必要となり、県がんセンター中央病院では敷地的には難しいかもしれないが、がんセンター愛知病院には重粒子線・陽子線を迎えるだけの敷地はあると思う。 

病院事業庁は粒子線治療装置の実現・前進をさせるために、がんセンター中央病院におけるPET−CT導入の際の手法のようにがんセンター愛知病院の敷地を活用する考えはないのか、所見を求める。

 

【経営課長】

 粒子線治療装置については、この1月に公表された、新しい政策の指針の中の柱の一つである「がん克服フロンティアあいちの推進」のなかで「重粒子線治療施設などの高度な検診・治療施設の本県への集積を図り、これらを通じて、予防と治療の両面にわたる全国有数の先進的ながん対策を推進していく」とされている。

 この地域における粒子線治療などの整備に対して、病院事業庁あるいはがんセンターがどのような役割が果たせるか、また、果たすべきかについて今後議論をしていきたいと考えているので、ご理解願いたい。

 

【筒井委員】 

やはりがん治療のメッカのがんセンターの中央病院、愛知病院の敷地の中に設置することにより、愛知県のがんに取組む姿勢を示してもらいたい。今一番必要なのは、愛知県は、愛知県がんセンター愛知病院が土地の提供することについてやぶさかでないという考えを示す事が、この地域に重粒子線、陽子線を迎えるうえでインパクトがあると思う。

傍観者ではなんら前進しない。病院事業庁長も健康福祉部長も知事と協議し、積極的に取り組む姿勢を示さないといけないと思うが、所見を求める。

 

【経営課長】

 病院事業庁では、がんセンターがどのような役割を果たしていくのか、委員の意見を含めて今後議論していきたいと思うのでご理解願いたい。

 

【筒井委員】 

経営課長が中心となって責任をもってやってもらえると思っている。自分にとってこれからの課題と更に決意した。

重粒子線治療装置と陽子線治療装置とではかなり整備費に違いがあるとの説明であったが、高額である重粒子線治療装置の方が優れているのか。

 

【経営課長】

 重粒子線治療装置は陽子線治療装置で使われる水素イオンに比べ、重い炭素イオンを加速することから加速器が大きくなり、その規模や整備費が大きくなる。

 治療上の違いとしては、重粒子線は陽子線に比べより強い力でがん細胞を破壊することができ、陽子線よりも照射回数が少なくて済むとも言われているが、一面、切れ味が良すぎて正常組織に障害がでることもあるとも言われている。

 また、重粒子線、陽子線の適用腫瘍についても相違があり、どちらが優れているのかということではなく、役割が異なるとの意見もある。

 

【筒井委員】 

兵庫県ではこんな話は聞かなかった。県立でこの装置を持っている所での今までの経過や治療の内容を含めて、我々委員にわかるように例をあげて示してもらいたい。そうでないと今の答弁の程度で終わってしまう。我々自身も努力していくが、内容について十分理解できていない。理解できるよう、資料を委員に示してもらうように要望する。

 

 

 

【筒井委員】 

健康プラザについて、昨年は万博の影響で利用者が少なかったと聞いたが、教育委員会との連携などが必要ではないか。

 

【健康対策課主幹(生活習慣病対策)】

 小学校ではパンフレットを配って利用促進を図っている。また、学校行事で健康科学館を利用していただいた場合は無料としている。今後も教育委員会を通じて周知を図ってまいりたい。

 

【筒井委員】 

先生任せばかりではいけないと思う。

子どもが親を連れてくることからPTA協議会への働きかけが必要と思うが所見を伺う。

 

【健康対策課主幹(生活習慣病対策)】

 普及については、小学校にポスターを貼るだけでなく、パンフレットを各個人に配り、家庭に持って帰っていただき、親にも見せていただくようにしているところである。

 また、今後PTA協議会などへのPRにも努めていきたい。

 

【筒井委員】 

是非お願いしたい。