平成17年12月7日(水)健康福祉委員会質疑記録
《議案質問》
【筒井委員】
指定管理者制度については、6月議会でも質問したが、こうして議案を見ていると、いよいよ指定管理者を指定する段階になったと実感する。
指定管理者制度は民間活力を活用し、県民サービスの向上と経営の効率化を図ることを目的としており、積極的に取り組むべき制度であろうと考えている。民間団体に大切な公の施設の管理運営を任せるわけであるから、適切な施設運営を行っていただかなければならないのはもちろんのことである。
そこで、県民の方が安心して施設を利用していただけるように、指定管理者の選定や県としての管理運営のチェック体制などについていくつかお尋ねする。
最初に、健康福祉部における指定管理者制度の導入状況はどうなっているかもう一度確認する。
【健康福祉総務課長】
健康福祉部が所管している公の施設は、全部で28施設ある。このうち愛知学園など県直営の5つの施設及び来年3月末をもって廃止予定である勘八峡老人福祉館を除いた
22施設に指定管理者制度を導入する。
22施設の内訳としては、新生寮、半田更生園などの社会福祉施設19施設、愛知こどもの国、海南こどもの国の児童厚生施設2施設、あいち健康の森健康科学総合センター1施設、あわせて22施設となっている。
このうち、高齢者の保養宿泊施設である南知多老人福祉館については、他の社会福祉施設のように特段の制約もなく、多くの事業者の方から応募をいただけ、民間活力の有効な活用、サービスの向上、経営の効率化といった点が期待されるため、今回公募を実施した。
【筒井委員】
南知多老人福祉館を公募したということだが、公募のスケジュールはどうであったか。また、その結果、いくつの事業者から応募があったのか伺う。
【高齢福祉課主幹(施設)】
公募のスケジュールについてであるが、8月5日に南知多老人福祉館の募集要項等を発表した。11日には、現地南知多老人福祉館で説明会を開催し、この説明会には10社の民間企業から参加があった。9月1日から9月15日まで申請書を受け付け、5つの事業者から応募申請があった。
【筒井委員】
指定管理者制度を適切に導入するには、公平、公正な審査により指定管理者候補者の選定を行うことが重要と考えるが、応募のあった事業者をどのような方法で選定し、その結果、どの事業者が選ばれたのか伺う。
【健康福祉総務課長】
指定管理者候補者の選定についてであるが、選定については、健康福祉部に置いた指定管理者審査会と総務部に置いた指定管理者選定委員会の2段階で審査を行い、最も適切な団体を指定管理者の候補として選定している。
また、選定にあっての基準としては、先の6月議会で認めていただいた「指定管理者による公の施設の管理に関する条例」の第3条に「県民の平等な利用の確保が図られること」、「施設の設置の目的を効果的かつ効率的に達成することができること」、「施設の管理を適正かつ確実に行う能力を有すること」の3つの点が指定の基準として掲げられており、これらの基準を元に指定管理者の候補の選定を行った。
今回の南知多老人福祉館の公募については、全部で5つの事業者から応募があった。そこで、最初に健康福祉部の審査会において、先程ご説明した指定の基準を、施設の設置目的との整合性、申請者の取組みの姿勢、利用者に対するサービスの向上、管理運営の経費などの細かい項目に細分化をして、それぞれの委員が項目についてAからEまでの5段階で評価し、点数化をして、申請者の順位付けを行った。その順位付けを行った結果、株式会社平安閣からの提案が施設の利用促進、地域との連携に積極的な姿勢を示し、かつ県の経費を大きく削減をするという内容であったことから、最も高い評価となり、これを健康福祉部審査会の審査結果とした。
次に、健康福祉部の審査結果について、総務部指定管理者選定委員会の方に報告をした。総務部の選定委員会においては、公認会計士、弁護士などの外部の有識者の意見も踏まえ、総合的な視点からチェックをしてもらい、最終的に株式会社平安閣を指定管理者の候補としたところである。
【筒井委員】
指定管理者制度は、民間活力を活用して県民サービスの向上と経費の削減を図るものであるが、今回平安閣を指定管理者とすることにより、どのような効果が期待できるか伺う。
【高齢福祉課主幹(施設)】
どのような効果が期待できるかということであるが、まず経費面で、県からの指定管理料を受け取らない、0円という申請であったので、県の経費が大きく削減できるという効果がある。
また、サービスの向上については、施設の利用促進を図るため、積極的な提案をいただいているので、高齢者の利用拡大が図られるものと期待している。具体的には、定期的なカラオケ大会やプールを使っての高齢者のアクアビクスの指導、夏季の花火大会などのイベントの開催、チェックイン、チェックアウト時間の延長、年中無休の営業などの提案もいただいているので、可能なものから実施していただく予定である。
【筒井委員】
県民のための公の施設の管理運営を民間事業者に任せるにあたって、適切な運営を確保するため、今後、どのようなチェック体制をとるのか伺う。
【高齢福祉課主幹(施設)】
委員ご指摘のとおり、指定管理者制度の導入は利用者へのサービス向上と経営の効率化を図ることを目的としているので、募集要項にもこれらを記載して公募を行ったところである。
利用者へのサービスが低下してしまっては、せっかくの導入の意味がなくなってしまうので、今後の確認指導が重要であると認識している。
平安閣も、現状のサービスの維持に努めることに加え、利用者からモニターを募るなど、積極的に生の声を聞くなどしてニーズを把握し、よりサービスの向上に取り組むこととしている。
県では、実際の運営について、事業計画書や毎月の利用状況等の報告で確認するが、さらに平安閣との定期的な会議、会合を持って、サービス面についても状況を確認し、フォローしてまいりたいと考えている。
また、平安閣からモニターのほかにも、適宜利用者にアンケート調査を実施し、サービスの向上に努めるとの提案もあったので、県としても、アンケート結果等を確認し、必要に応じ指導、確認をしてまいりたいと考えている。
【筒井委員】
県として指定管理者に公の施設の管理運営を任せたということで終わりではないので、県民に公の施設を安心して使ってもらえるような適切な管理運営となるよう要望する。特に衛生面については、きちんとした管理、チェックを是非お願いしておきたい。